シートの汚れをかき出した代わりに、花粉を招き入れた日
2026年3月30日(月)
早朝から外で、昨年我が家に仲間入りした**下駄車(足車)**のシート汚れを取りたく、普段の鋏をリンサークリーナーに持ち替えて作業しておりました。
ちなみに下駄車(足車)というのは、普段使いで気軽に乗れたり、荷物を積んだりする実用車のことです。
いわば下駄代わりの一台といったところでしょうか。
理容師の休日と言えば、鋏を研ぐとか道具を磨くとか、そういう方向を想像されるかもしれませんが、この日の相手は髪の毛ではなく車の布シートです。
ちなみにリンサークリーナーとは、カーペットやソファ、車のシートのような、丸洗いできない布製品に水を吹き付け、汚れを浮かせたあと、その水ごと強力に吸い取る洗浄機です。
仕組みとしては実に単純で、「水を噴射する」→「汚れを浮かす」→「吸い取る」という3ステップ。
ですが、これがなかなか侮れません。
表面を拭いただけではどうにもならないような汚れが、吸い出した水を見た瞬間に現実として目の前に出てきます。
我が家にこの車が来たのは昨年の秋。
本当はその時点でやりたかった作業なのですが、気候に恵まれず、そのまま冬に突入。
シートを濡らす以上、中途半端な気温の日にやるわけにもいかず、今日まで持ち越しになっておりました。
そして本日。天気予報では晴れ、しかも最高気温は22℃予報。
これはもうやるなら今日しかないだろう、という事で、ドア全開放で作業開始です。
どうです?この汚れ。
正直、自分でも少し引きました。
ただ、これは何も「この車だけが特別汚れている」という話でもないと思っています。
どんなに綺麗な容姿の人の車でも、布シートの中までは案外似たようなものではないでしょうか。
見た目は綺麗でも、日々の乗り降り、衣類の擦れ、汗、皮脂、埃、花粉、湿気……そういったものが少しずつ蓄積していけば、表面の下にはそれなりの歴史が溜まっていくはずです。
そう思うと、これは単なる汚れというより、前オーナー時代から続く“生活の堆積物”みたいなものかもしれません。
とはいえ、感傷に浸っていても汚れは落ちません。
ひたすら水を吹き、浮かせて、吸う。
濡らしては吸い、また様子を見て、もう一度吸う。
一回で終わるほど甘くはなく、座面、背もたれ、場所によっては何度か繰り返しながら進めていきます。
作業していても少し汗が出るくらいの気温でしたが、実質シートを濡らしているわけですから、乾燥対策も必要です。
ドア全開放+扇風機で乾燥作戦。
これならある程度は早く乾くだろうという算段です。
しかし、ここで春ならではの伏兵が待っておりました。
そうです。花粉です。
気温は良い。
風通しも良い。
乾きも早い。
その代わり、鼻はグスグスです。
なんだかんだ真剣にやっていたら、気付けば3時間近く掛かっておりました。
シートは確かに綺麗になった。
汚れもかなり書き出せた。
見た目も、気分的にもだいぶスッキリしました。
ただ、その代わりに何を失ったか。
おそらく我が家の下駄車の室内には、春の恵みである花粉が、これでもかというほど招き入れられていると思います(笑)
つまり今回の作業を一言でまとめるなら、「シートの汚れを書き出した代わりに、花粉を招き入れた」という事になります。
もっと分かりやすく言えば、花粉との等価交換です。
汚れは取れた。
だが花粉は入った。
何かを得れば、何かを失う。
春の車内清掃とは、そういうものなのかもしれません。
とはいえ、あの汚れたシートをそのまま見て見ぬふりするよりは、よほど健全です。
少なくとも視覚的には綺麗になりましたし、気分も良い。
鼻は多少やられましたが、それはこの時期の富山県民として、ある意味必要経費みたいなものでしょう。
とりあえず、シートは綺麗になりました。
あとはこの車内に入り込んだであろう花粉と、後日また改めて戦おうと思います。
この日の総歩行数(仕事、雑務、ウォーキング含む) 5789歩